冬、恐れすぎると老化が早まる。”腎”に黒い滋養食を!
こんにちは!
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冬は活動を停止し、エネルギーを無駄に消費させずに蓄えておく「閉蔵(へいぞう)」の季節といわれています。東洋医学でいう”腎”に生命の源であるエネルギーを温存させて、春に備えるためです。”腎”は老化現象にも大きく関わっているため、ひと冬で急に老けた、なんてこともあり得ます。
動物たちのように冬眠するのは難しいですが、冬の養生で老化のスピードを緩やかにしていきましょう。
自然な形で腎を癒す食品、NG食品をお伝えします。心の安定にもお役立てください!
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冬、恐れすぎると老化が早まる。”腎”に黒い滋養食を!
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1.老化の要”腎”を傷つける「恐れ」
●”腎”の衰えは、老化現象の始まり
生命の源であるエネルギーを蓄えている腎は、成長と発育、生殖と密接な関わりがあります。大汗をかく運動、夜遅くまでの仕事、温泉やお風呂の入り過ぎ、など何事もやり過ぎてしまうと、エネルギーを激しく消耗して、腎の働きを低下させます。
腎の衰えは、骨、耳、髪、歯など老化現象として分かりやすい部位に影響が出ます。水の巡りや調節などとも関係しているので、膀胱の働きにもトラブルを及ぼします。
例えば、骨密度が下がってきた、耳が遠くなった、虫歯になりやすい、トイレが近くなった、などのお悩みはありませんか?
●「恐れ」という感情は”腎”にストレス
強い恐怖を受けて一晩で白髪になったという逸話がありますね。一晩で白髪になったかどうかの真偽は別として、東洋医学的に説明すると、恐怖を強く感じたことで、髪の新陳代謝に悪影響を与えた可能性は十分にあります。
連日のコロナ関連のニュースで、恐いな、心配だな、と日々ストレスを感じることが多いと思います。身体は正直です。急に老けた気がする、去年より寒さを感じる、夜中にトイレに行くようになった、などの変化を感じたら、腎の疲れが心配です。
動物のように冬眠して、エネルギーを蓄えておければいいのですが、現実的には難しいですよね。大切なのは日々の養生で腎を癒してあげることです。
2.黒い色の食品で”腎”を癒す
薬膳の考え方で腎を癒すには、黒い色の食品が役に立つとされています。腎に生命エネルギーを補い、活性化する働きが期待できます。
黒い色の食品はいろいろありますが、今回は「腎の働きを助ける」「胃腸にやさしい」「身体を冷やさない」などの働きを持つ食品をご紹介します。
もう一つ、黒い食品でおすすめしたいのが、私の最近のお気に入り「香ばしパウダー」(メーカー:はこびどり)です。
雑穀など20種類の原材料に、「もち黒米」「黒大豆」「黒ごま」の3つの黒い食品も入っています。余計な添加物は一切使用せず、自然な風味をそのまま味わえます。
このような便利な商品を利用するのも一つの方法ですよ。ドリンクにして飲んだり、ご飯にふりかけのようにかける、お浸しにかける、手作りドレッシングの材料にする、などさまざまな場面で簡単に手軽に取り入れることができます。皆さんにもお試しいただきたいです!
インスタグラムにもアップしているので、こちらもご覧ください。
3.甘い物は”腎”のエネルギーを外に漏らす、12/15の新月から約2週間は控えめに
●甘い物と”腎”は相性が悪い
薬膳の考え方では、甘い味の食べ物は胃腸の働きを助け、滋養強壮に役立つとされています。しかし、デメリットとして身体を緩める作用があるので、摂り過ぎてしまうと、腎に貯蔵されているエネルギーを外に漏らしかねません。これはお互いの力を弱め合う、打ち消してしまう”相克”という関係性があるからです。要は相性があまりよくないということ。
甘い物を食べた後、イライラしたり、気分が落ち込んでうつっぽくなることはありませんか? このような気分のアップダウンも恐怖心を増長させることになり、腎を傷つける原因になります。甘い物の食べ過ぎによって、一気に老けてしまうかもしれません。
●もう一つ、月の満ち欠けの法則も活用
12/15の新月から12/30の満月までの約2週間は、身体に栄養を溜め込むいいタイミングです。先ほどご紹介した黒い食品を積極的に摂りたいですね。
身体に入れたくない、悪影響を与えそうな砂糖や食品添加物をたくさん使った食品はできるだけ控えめに。自然の摂理を上手く活用して、身体と心を整えていきましょう。
月の満ち欠けと身体と心の整え方について、もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
kanonhappyhealth.hatenablog.com
秋に引き続き、乾燥が気になる季節です。喉や鼻の粘膜を乾燥から守る「ビタミンC」のお話もご一読を。
kanonhappyhealth.hatenablog.com
★★★最後までお読みくださりありがとうございます。
皆さんも私も、今日が一番若い。新しいチャレンジを応援します!
*参考文献*
「薬膳教本」岡本清孝著,「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」など
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ビタミンCで粘膜を丈夫に、第一のバリアを強化!
こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。
皆さんは普段の生活で「粘膜」の健康を意識したことはありますか?
秋から冬にかけて湿度が下がり始めると、喉がいがらっぽくなったり、鼻の中が乾燥するなどの不快感が出てきますが、それほど重要なこととして捉えることはなかったと思います。
しかし、2020年の秋冬は、免疫力を維持するために粘膜を丈夫に整えておくことが大切だと考えます。ビタミンCの力を借りながら、粘膜バリアを強化していきましょう!
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ビタミンCで粘膜を丈夫に、第一のバリアを強化!
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1.乾燥から「喉・鼻・気管」を守るために、粘膜を丈夫に
●粘膜の役割とは?
口や鼻の中の粘膜は、細菌やウイルスなどの外敵を侵入させないために、バリアとなって最前線で闘っています。常に適度な潤いがあると、その働きを最大限に発揮させることができますが、乾燥していたり不健康な状態だと、外敵の侵入をやすやすと許してしまいます。
例えば・・・
防寒を目的としたコートの場合、見た目は同じような生地でも糸の種類や編み方などで着た時の体感は随分と異なりますよね。
細い糸で荒く編まれた生地では、風がスースーと入り込んで身体の芯まで冷えてしまい、防寒の役割はまったく果たせません。やはり、太い糸でしっかりした生地のコートが欲しくなります。
風も寒さも通さない防寒コートのような、強くて丈夫な粘膜が私たちの喉や鼻、気管にあると安心です。
2.粘膜を丈夫にするビタミンC、十分に摂れていますか?
●粘膜の材料に欠かせない「コラーゲン」
粘膜の健康維持には、細胞と細胞を結びつけてしっかり固めるコラーゲンという成分が欠かせません。
コラーゲンと聞くと、美容のイメージが強いかもしれませんね。サプリメントで摂っている方の中には、肌のハリや弾力が出てくるなど嬉しい効果を実感されてる方もいるでしょう。
●コラーゲンを作るビタミンC、粘膜を強固に
ビタミンCはそのコラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。ビタミンCを十分に摂ることで、丈夫なコラーゲンでできた健康的な粘膜が作られ、細菌やウイルスなどを身体の中に侵入させない防御力が高まります。
●ビタミンCは果物から摂るのが効率的、生野菜サラダでは足りない
ビタミンCは、多くの野菜や果物に含まれていますが、”生”であることが重要です。
生野菜サラダなら食べてますよ、という方も多いかもしれませんが、それだけでは十分とはいえません。ビタミンCは水で洗っただけで壊れて流れてしまうデリケートな栄養素なので、1日に必要な量(厚生労働省が定めた推奨量(食事摂取基準)は1日100mg)には届いていない可能性が高いです。
その不足分を補うには、食後に果物がおすすめ。ほとんどの果物は調理の必要がなく、その果物が持つビタミンCをそのまま補給することができて効率的です。
例えば、みかんの場合は1日2~3個で、100mgを補えます。これからの季節、みかんをはじめ柑橘類が旬を迎えますので、そのおいしさも味わいながらビタミンC補給に役立ててはいかがでしょうか?
3.1日100mgは最低限、サプリメントでもっと摂りたい
●1日100mgでは足りない理由
この100mgとは、ビタミンCを発見するきっかけとなった壊血病や心臓血管系の疾病予防および抗酸化作用効果から算定された推奨量。つまり、これらの病気にならないための最低限であって、積極的に健康を高めようと考えた場合には少々物足りない数値です。
●疲れやストレスでどんどん使われてしまう
ビタミンCは体内で作ることができないのですが、生きていく上で必須の栄養素。必須というだけあって、さまざまな働きや役割を担っているため、消耗が激しく、特に疲れやストレスがあるとそれを和らげるために大量に使われることがわかっています。
今、皆さんは大変な状況の中、仕事をされていることと思います。1日100mgではギリギリだと推測されます。
ビタミンCが不足すると、寝ても疲れが取れない、貧血のような感じでフラフラする、顔色が悪い、肌のハリがない、傷が治りにくい、歯茎から血が出る、気分の落ち込みなどが現れますが、皆さんはどうですか?
●ビタミンCは余分が欲しい、サプリメントに頼るのも一つの方法
私はしばらくビタミンCをサプリメントで摂っていなかったのですが、この夏頃から再開しました。夏の疲れが取れず、ずるずると不調が続いていたので、このままでは免疫力を維持できないと思ったのがきっかけです。
ビタミンCのサプリメントは、比較的に安い価格帯で、どこのドラッグストアでも扱っているのですぐに手に入ります。摂り始めたら1ヵ月は続けて、体調を観察してみてください。
劇的に変化があるわけではありませんが、いつの間にか調子がいい、なんか元気だな、肌のハリが戻ってきた、という感覚がありましたら、余分がある証拠。ぜひそのままお続けくださいね。
長年の習慣が不調の原因になっていることもあります。なかなか改善できなかったら、サプリメントに助けてもらうのもいい方法です。こちらもご覧ください。
★★★最後までお読みくださりありがとうございます。
皆さんも私も、今日が一番若い。新しいチャレンジを応援します!
*参考文献*
統合医療情報発信サイト,e-ヘルスネット(厚生労働省),国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報,「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」など
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お腹も心もハッピーになる【ヘルシーバランスプレート】★第14回
こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。
肌の乾燥が気になる季節になりました。
ハンドクリームが手放せない、化粧品のクリームやオイルを塗り重ねてもしっとり潤わない、小じわが目立ってきた、という方も多いと思います。季節的なことだし、仕方がないとあきらめてはいませんか?
東洋医学では、乾燥を邪気(健康トラブルの原因)としてとらえ、秋は”燥邪”の影響を受けやすいとされています。乾燥した空気が身体に入ってくると、呼吸を司る肺の働きを低下させ、結果的に身体の表面を覆っている肌(皮膚)の乾燥につながるとされています。
肺は乾燥を嫌い、潤いを好む臓器。肌の上から塗り重ねるその場しのぎの対策ではなく、薬膳的な食事で身体の中から潤う習慣を始めませんか? 秋の薬膳的「ヘルシーバランスプレート」もご紹介します!
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まだ間に合う!身体の中から潤って冬に備える
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1.乾燥は美容だけじゃなく、免疫力にも悪影響
東洋医学では秋の邪気は”燥邪”、つまり乾燥が病気や健康トラブルの原因になるとされています。
秋も深まり湿度が下がってくると、空気が乾燥し、呼吸をしている私たちの肺にも乾燥した空気が入ってきます。肺の状態は皮膚や粘膜にも影響を及ぼしますので肌がカサカサしたり、喉や鼻の中の粘膜の潤いが失われ不調が出やすくなります。身体の中に入れてはいけないウイルスなどの病原菌の侵入を許してしまうことにもなりかねません。
つまり、肺が潤っていれば、肌もしっとり、喉や鼻のトラブルも軽減されるということ。
それには薬膳的に肺を潤す食品、特に秋が旬の農作物を積極的に取り入れましょう。
2.薬膳的に肺の働きを助け、潤いを補う食品
旬を迎える農作物には、今の身体と心を整えるのに必要な栄養素が豊富に含まれていますので、自然な形で栄養素が補われて、身体にもなじみやすくスムーズに働いてくれます。
その中でも薬膳的に見て、3つの特徴を持つ食品をご紹介します。
◎肺の働きを助ける
◎潤い補給になる
◎身体を冷やさない
野菜 |
春菊、人参、ネギ、大根、山芋、生姜、にんにく、など 一般的な栄養学でも、これらの野菜には、免疫力に関わるビタミンC、ビタミンE、βーカロテンが豊富に含まれています。食物繊維も多いので、便秘対策にも役立ちます。 |
果物 |
りんご、みかん、干し柿、レモン、花梨、など |
ナッツ類 |
胡桃、松の実、落花生、など 一般的な栄養学では、オメガ3などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、食べる天然オイルのようなイメージで、身体の中から潤います。アンチエイジング、生活習慣病予防にも効果的。満腹感があり、ダイエットサポートにおすすめです。 |
その他 |
はちみつ、豆乳、のり、卵、バター、甘酒、など |
秋が旬の果物、ナチュラルな癒しパワーについては、こちらをご覧ください。
3.常備菜を作って、「ヘルシーバランスプレート」で食べよう!
2.で旬の食材で肺の働きを助ける、潤いを補給する食品をご紹介しましたが、それらを使った常備菜を作って、「ヘルシーバランスプレート」に盛り付けてみました。
第14回:【薬膳的”肺”を補う秋プレート】
マメに料理をすることが難しい方は、料理をする余裕がある時に、1品でも2品でもいいので、野菜料理を少し多めに作っておくといいですね。その少しの手間が野菜不足を補い、日々の栄養バランスを助けてくれます。
どんなに身体にいいといわれるものでも、瞬間で大きな変化が起きるわけではなく、日々の積み重ねによってじわじわと効果が出てきますし、そのほうが身体に優しく負担がありません。常備菜のメリットは、毎日ちょこちょこと補給できること。サプリメント感覚で習慣にしましょう。
旬の食材を使えば、たくさんの調味料で凝った料理を作る必要はありません。シンプルな味付けで十分に味わい深くおいしいのです。そして、その季節に必要な栄養素も自然と補えて、身体の心の調子を整えてくれます。
難しいことを考えずに、どんどん旬の食材を使っていきましょう!
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「ヘルシーバランスプレート」とは、栄養バランスが整った健康的な食事をするためのガイドのようなものです。何をどれだけの量を食べると、栄養バランスが整った一食になるのか、ワンプレートにお料理を並べるだけで一目瞭然でわかるのがメリットです。
ハーバード公衆衛生大学院とハーバードヘルス出版による「健康的な食事プレート」、アンドルー・ワイル医学博士の著書「医食同源」などを参考にし、日々研究、更新中です。
ぜひご参考になさってください!
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*参考文献*
「薬膳教本」岡本清孝著など
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